温泉 愛媛

2012年8月 8日 (水)

石槌山温泉 温泉旅館京屋

【2012年6月】

友人と香川からしまなみ海道を経由して帰る途中、温泉に浸かりたいということになり、松山自動車道を降りて石槌山温泉に立ち寄った。

場所は、まさに石槌登山ロープウェイ乗り場そのもの。日曜日とはいえ山開きもしていない6月、走る車もまばらで松山道いよ西条ICから35分で到着。

閑散としたロープウェイ乗り場が近づくと、「石槌山温泉」、「温泉旅館京屋」の看板があるので場所はすぐに分かった。
入口付近は昭和レトロ(意匠ではなく、そのまま昭和30年代から続いている感じ)な食堂と土産物屋になっていて、一見旅館には見えない建物。

「お風呂に入りたいんですが。」

「ひとり500円。こちらから入って。」

食堂のおばちゃんに声をかけて案内していただく。

脱衣所に入るが、誰もいない。ちらっと浴室を見てもやはり空っぽ。貸し切り状態の入浴は得した気分。

2 4人くらいがちょうどよさそうな小振りな湯舟に白濁の湯。中心からブクブクとジャグジーのよう泡が吹きだし、湯舟全体に広がっている。

湯舟全体が温泉の析出物に覆われている。かけ流しかなと思ったが、よく見るとお湯は溢れていない。循環させているようだ。

浸かってみる。アロマは微かな鉱物臭がする程度で、硫化水素臭はしない。白濁しているのは硫黄ではなくカルシウム分らしい。硫化水素臭フェチとしては少し残念。

平成18年の成分分析表によると、成分は含二酸化炭素・ナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉。成分総計8.067gと中四国でもトップレベルの濃厚な湯。それを裏付けるように、肌触りはかなりぬるぬるとしている。肌感覚で中四国の他の温泉と比較すると、千原温泉、柿木温泉あたりに似た感触だが、その割に鉱物臭が少ないのが特徴といえるかもしれない。炭酸ガスも感じなかったが、元々弱いのか、冷鉱泉を沸かす過程で飛んだのか、あるいはこのジャグジーが原因かもしれない。

1 4 析出物に覆われた湯口から時々思い出したように湯が注ぎ込まれる。湯船から出る時に作動するので、水位センサーがあるのだろう。湯温は湯口付近で42〜43℃、平均40℃くらいだろうか。

湯は綺麗で不快感はない。確認もせず循環泉だろうときめつけているが、利用人数が少ないからか半循環なのか私の勘違いなのか。。

個人的な好みで言わせてもらうと、鄙びた山間の温泉にゆっくり浸かりたいのに、ジャグジーの音と感触が邪魔をしている感じがした。また、泡立ちによって温泉の感触・アロマを感じづらくなっている気がする。
利用者の多くが登山客や修験者だとすると、疲労を癒すジャグジーが正解だとは思うが。

2007年8月25日 (土)

伊方亀ヶ池温泉(再訪)

前回のコラムに、愛媛県伊方町の亀ヶ池温泉が8月19日、リニューアルオープンするという情報を頂きました。

偶然この日は四国に滞在中だったので、早速行ってみました。

*** *** *** *** ***

今年1月に訪問した伊方亀ヶ池温泉。(その時のコラムはココ)恐ろしくシンプルな日帰り施設だが、やや濁りのあるアルカリ塩化物泉を源泉のまま掛け流す良い湯だった。
どんな施設に生まれ変わるのか楽しみである。

Kamegaikeonsen8191オープンは8月19日の午前10:00と聞いていたが、早めに行こうと9:20に到着。なんと駐車場には100台くらいのクルマ。(@@) オープンセレモニーがあるのでたくさんの人出らしい。地元の太鼓、町長挨拶、餅まき・・・

Kamegaikeonsen819ashiyu セレモニー中は館内には入れないが、玄関前には無料の足湯がある。ゆずの実がたくさん入れてあるのは、地元の特産なのか。

10:00に開館。館内に入る。靴を下足箱に入れ、入浴券を購入。大人600円と金額は以前の3倍になっている。相当お金がかかっていそうな施設なのでこれはやむを得ないだろう。鍵をロッカーキーと交換していよいよお風呂へ。

Kamegaikeonsen819uchiyu 脱衣場から浴室に入ると、ジャグジー大浴場、外に出ると、3種類の露天風呂がある。以前に比べると浴槽の総容積は数倍になっている。

湯に浸かる。残念なことに塩素投入で以前の鉱物臭は感じられない。濾過してあるのか湯も透明。塩分は残っているし、すべすべ感も感じることはできた。しかし、完全な循環型浴槽。今日は初日なので湯はきれいだが・・・。

Kamegaikeonsen819roten2 湯温は、以前より高く40℃を超えている。加熱していると思われる。すべての浴槽に入ってみたが、アロマ、湯の肌触りから、以前の湯のインパクトは感じられない。どうやら源泉掛け流しの浴槽はないようだ。

設備面では、レストルーム、レストラン、マッサージなど充実している。泉質にこだわらず、ゆっくりと過ごすには安くて良い施設。利用頻度の高い地元の利用者が望んだスタイルがこの形態だったのであれば仕方ないが、設備の拡大の代償として新鮮な湯を失ってしまったのは、個人的にはとっても残念。

*** *** *** *** ***

今回の四国行きで、伊方町の近隣、八幡浜市で気になる美味しいものを探してみましたので紹介します。

川亀酒造

Kawakamezenkei  私の地元、東広島の某Barで飲んだここの生酒が美味しかったので、機会があれば訪ねてみようと思っていた。

到着すると、全国新酒鑑評会5年連続金賞受賞の垂れ幕。うーん、期待がふくらむ。(^^) 30歳前後の若いご夫婦が経営されている小じんまりした造り酒屋で、創業105年のセンチュリーカンパニー。(造り酒屋には多い話だが^^;)
Kawakametennaiご主人は5年前まで東広島にお住まいだったと聞いて驚いた。広島大学大学院、酒類総合研究所で酵母の勉強をされたとの事。奥様も東広島の方という事で、思わず長話してしまった。

生酒は春しかないということで、山廃仕込みの火入れ限定酒(四合瓶1,575円)を買って帰った。
Kawakameyamahaijunmai これも美味しい日本酒でした17BY(17年秋の収穫米を使って、18年6月までに仕込んだ酒)なので、約1年寝かした酒。山廃にしては比較的上品あっさり系ですが、淡麗とは反対方向の、古来の日本酒らしい風味。広島沿岸部の酒は、瀬戸内の魚に合う風味なのですが、それらと共通した風味を持つ、魚料理の旨みを引き立たせる酒です。さすが、さかなどころの酒。
ただ、素人的発想と、ブルーチーズに合う日本酒を探したりするやや変わった酒飲みとしては、もう1~2年寝かせてもイケそうな気がします。3本買ったので、1本は我が家の土蔵の中で寝かせてみようかと思ったり。(作った人に叱られそう^^;)

もうすぐ18BYが出荷開始とのことで、17BYの残りは四合瓶が数本だけだそうです。

  川亀酒造ホームページ

じゃこ天・はらんぼ

Jakotenup

八幡浜をクルマで走っていると、てんぷら、ちくわ等の看板が目立つ。さすが四国最大の水揚量を誇る漁港

私は、八幡浜のじゃこ天が大好物。骨まですり潰したジャリジャリとした食感で、お酒のつまみによく合います。

はらんぼとは、八幡浜近海で獲れるホタルジャコの俗称。体長10cmくらいの小さな魚だが、刺身でも旨い。
はらんぼのジャコ天は、ジャコ天の王様。

伊達政宗の長男秀宗が仙台から宇和島藩に転封された際、仙台のかまぼこ職人を連れてきた。それ以来、この地で練り物が盛んになった。そして、かまぼこにも使えない小魚を捨てるのもったいないから自分たちで食っちゃえと、骨ごとすり潰して練り物にしたのがジャコ天の始まりだと聞いたことがある。真偽は不明だが・・・。

どこのお店がおいしいのかわからないので、地元で聞いたところ、二宮てんぷら店が人気とのこと。早速買って帰りました。

これがメチャ美味しい。ジャリ感と肉厚のバランスが良く、クセになりそうです。

二宮てんぷら店
住所:愛媛県八幡浜市古町1-3-27
TEL:0894-22-1442

漁がない日はお休みという不定休らしい。

運悪くお休みの時でも、他にもおいしい店はたくさんあるので、八幡浜に行ったら是非じゃこ天を食べてみてください。特に揚げたては最高ですよ!
(^Q^)アーン

2007年6月 8日 (金)

ホテル奥道後

【2007年4月】

中国地方で最もポピュラーな温泉はアルカリ単純泉。つるつるすべすべの肌触りに特徴があり、気持ちよい。
これに硫化水素が加わると硫黄のような香りが楽しめる。

私は、この組み合わせが大好き。中四国でも多く見られるので馴染みがあるのかもしれない。

中でも愛媛県の奥道後温泉は湧出量、泉質ともすばらしく、私のお気に入りランキング上位の温泉。

Okudogohotel1 東広島からだと、西条ICから山陽自動車道~しまなみ海道で今治ICを降りる。ここまで80分

料金所を出て国道196号今治バイパスを右へ。800mくらい行くと、国道317号松山方面右折の案内板。これに沿って右折。

あとは道なりで50分ほど走ったところ、道路の左右に巨大なホテルが見えてくる。これが、ホテル奥道後

Okudogoiriguchi 駐車場は、今治方面から来ると道路の右側。温泉の入口はロープウェイの看板のところから坂道を下っていく。温泉棟はでっかい温室。ここはジャングル温泉である。

昭和40年代は巨大ホテルとジャングル温泉の全盛期だった。西日本でも鹿児島は指宿温泉の指宿観光ホテル、霧島の林田ホテル、大分県は別府杉の井ホテル、滋賀県は琵琶湖畔のホテル紅葉など、温泉ブームに乗って次々と現れた。

しかしその後、海外旅行の普及やレジャーの多様化、そして温泉も規模から細やかなサービスへと顧客ニーズは変化していく中、巨大ホテルは姿を消すか、生き残るため営業スタイルを変えていった。

最初は珍しがられていたジャングル風呂も、寒かったり、飽きられたりで次々と消えていく。あたかも全盛を誇った恐竜たちが絶滅していくように。
そんな中、ここは昔の姿のまま生き残っているジャングル風呂である。

Okudogojangle1 脱衣場は手入れも十分で、清潔感がある。

浴室に入った途端、硫黄のアロマに包まれる。ジャングル風呂の空間は普通の大浴場とは比べものにならないくらい広い。それでもこんなに匂うということは、相当なアロマと言える。

階段を下りていく。熱帯性植物の中にいくつもの湯船が点在する。それぞれ微妙に温度が違ったり、薬湯にしてあったりと性格を変えてあるようだ。
Okudogojangle2 とりあえず、浸かってみる。湯はつるつるのアルカリ単純泉。phは実に9.4!硫黄の香りが心地よい。湯の鮮度も良く、源泉掛け流しのようだ。
ジャングル風呂は屋根が高いので圧迫感もなくゆったり入ることができる。

「ふう、気持ちいい・・・」 ( ̄ー ̄)A
「恐竜のように絶滅しそうなジャングル風呂も、まんざら捨てたもんでもないよなー。」
「・・・そう言えば、この景色、ジュラシック・パークの温室に似ているかも。」
「・・・・・・。」
なんとなく、シダ植物の陰から、凶暴で知能の高い小型恐竜ヴェロキラプトルが顔を出しそうな気がしてきて落ち着かなくなった。
私は結構、空想(妄想?)癖があるのだ。(^^;

Okudogoroten4 温室を出ると渓流を見下ろすように露天風呂がある。

ゆっくりと浸かる。これは気持ちよい。新緑と渓流のせせらぎ、小鳥のさえずり・・・。
硫黄のアロマは屋外でも十分感じる。そして新鮮な湯。
Okudogoroten6湯口からは蕩々と湯が注がれ、縁石からはザーザーともったいないほど大量の湯があふれている。この掛け流し量は半端ではなく、通路が湯で完全に覆われるほど。(@@)

温室と露天風呂をたっぷり1時間以上堪能した後、帰ることにした。
帰りがけ、番台のおばちゃんと話をする。

「ここの湯は何度来てもええね。」
「ここはとにかく湯が豊富なんよ。ちょっとぬるいけん加熱しとるけど、掛け流しなんよ。」
「ですよね。ありがたいです。・・・貸切風呂もできたよね。今回は予約が取れんかった。」
「ああ、残念じゃったね。また来なさいよ。・・・そうそう、これあげよう。」

貸切風呂の30分無料延長券をもらった。ラッキー(^^)v
次回は是非貸切風呂にチャレンジしたい。

2007年1月 3日 (水)

伊方亀ヶ池温泉

【2007年1月】

今年の温泉入り初めは、愛媛県の佐田岬半島にある伊方亀ヶ池温泉。平成16年に開業したばかりの日帰り温泉施設である。

Photo_27Photo_30 伊予大洲市から国道197号線を佐田岬方面に向かう。八幡浜市街地を抜け、佐田岬半 島へ。伊方町に入り、道の駅伊方きらら館を過ぎ約2km、2つの風力発電用風車を過ぎたところにある十字路を左折し坂道を下ると二見地区という500人ほどの小さな集落。新しい温泉はこの集落にある。

Photo_31 外見はとても質素な建物。入口に料金所があり、中にはおばあちゃんが二人。

「町外の人は200円だよ。」 ちなみに町内者は100円なんだそうだ。脱衣場から浴室にはいると、コンクリート造りの10人くらい入れる浴槽。外Photo_32 観もそうだが、一貫してとってもシンプル・・・を通り越して味も素っ気もない造作。泉質重視で施設には拘らない私でも、平成16年の新築なんだからもう少し何とかできなかったものかと思ってしまう。

肝心の湯は・・・これがなかなか秀逸。源泉は地中1500mから45℃のお湯を汲み上げている。現在は毎分200リットルと浴槽のサイズにしては十分な量。非加熱のままパイプを通じて浴槽の下の方から吹き出しており、排水溝からかけ流されている。温度調節用なのか、加水できるようにもなっているが、この日は源泉のみ。温度は約40℃とちょうど良い。泉質は成分分析表によると、ナトリウム塩化物泉。ph8.4、成分総計1.542g/㎏の弱アルカリ性低張性高温泉となっている。湯の色は薄い黄緑色。ほのかな鉱物臭と若干の塩味。アルカリ性塩化物泉という事で約30分の入浴で肌は見事にすべすべになった。

Photo_33 続いて露天風呂へ。こちらは定員1名の樽風呂。こちらも源泉が贅沢にかけ流されている。大柄の私が入るとザーっと大量の湯が溢れる。アルキメデスの法則を思い出し、100リットル以上の湯を流してしまった事への罪悪感を感じる。本当は内湯でも同じ量の湯を流しているはずなんだが・・・。光の加減か、色は内湯と違いやや白濁。成分総計からして濃い湯ではないのだが、湯の花がふわふわと漂う見た目効きそうな湯。冬の露天風呂は頭寒足熱が心地よくいくらでも入っていられるが、他のお客もいたので長湯で独占はまずいかなと10分弱で出て他の人と入れ替わる。再び内湯へ戻ると湯船にはおじいさんがひとり。

「いやあ良い湯ですねえ。(⌒ー⌒) 」

「ここは3代前の町長がふるさと創生1億円で掘ったのよ。温泉掘る町長は次の選挙で落ちるというジンクスがあるのにの。」

「へえ。で、選挙は?」

「落ちた。」

国敗れて山河あり。選挙に敗れて温泉あり・・・って世の常とは知らなかった。(^^;

おじいさんの話は続く。伊方町はじめ佐田岬半島の各町は産業もなく貧しいこと。この温泉は町営だが、維持費を抑えるため、老人会が運営していること。今年の7月には総工費25億円をかけて、ここの温泉をさらに大規模にリニューアルオープンすること・・・。

産業のない町が、観光産業の目玉に温泉を掘る話はよくある。幸い、伊方町には良質の温泉が出た。この設備を大きくした時、現在の非加熱非加水の掛け流しが維持できるのか、温泉好きの私はとても気になるところ。

ポンプアップの温泉なのでおそらく湧出量は増やせるのだろうが、枯渇という問題もある。欲張らず源泉掛け流しの温泉に特化して、良質の温泉を維持することが肝要。決して地の利があるとは言えない土地で、よくある循環型の温泉にしてしまえば、他の温泉に対して主張できるところがなくなってしまう。

例えば、海の幸は隣町三崎町の漁師物語や民宿、お土産は道の駅伊方きらら館、そして温泉は良質の源泉に浸かれる亀ヶ池温泉というように、佐田岬半島全体で観光振興を図ることができれば理想かなと思う。

【追記】

平成19年8月19日、亀ヶ池温泉はリニューアルオープンしました。早速行って参りましたので、よろしければレポートをご覧ください。

伊方亀ヶ池温泉(再訪)レポート

フォト

面白かった本

  • 渡辺京二: 逝きし世の面影 (★★★★★)
  • 百田尚樹: 海賊とよばれた男 (★★★)
  • 池井戸 潤: オレたちバブル入行組 (★★)
  • 森田 繁昌: はぶてる女 (★★★)
  • 百田尚樹: 永遠の0 (ゼロ) (★★★★)
  • 田中啓文: 落下する緑 (★★★)
  • 藤原伊織: テロリストのパラソル (★★★★)
  • 佐藤賢一: カルチェ・ラタン (★★★)
  • 井上ひさし: 四千万歩の男 (★★★)
  • 冲方丁: 天地明察 (★★★★)
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