温泉 広島

2008年5月26日 (月)

尾道ふれあいの里温泉

平成の大合併で、今は尾道市となった御調(みつぎ)町。ここに旨い蕎麦屋があると聞いて出かけることにした。

「明日、御調まで蕎麦食いに行こうかな。」

「そりゃ連れて行ってよ。たまには親孝行しなさい。」と母。

子供たちは蕎麦には興味がなく、妻とお留守番。結局、両親を連れて、食事と温泉に行くことになった。まずは、温泉からレポートします。

西条ICから三原久井ICまでは山陽自動車道。三原久井IC料金所を出たところの信号を直進すると御調町まではR486を約10kmの一本道。

道路左側の道の駅クロスロードみつぎを通り過ぎたら、その先の突き当たり信号を左折。300m先の次の信号を左折して山の手に登っていく。圓鍔記念館、老人ホームなどを過ぎて、道なりに一番奥まったところに尾道ふれあいの里がある。

Photo外観はとても大きくて立派な施設。宿泊棟もあり、研修から宴会、温泉入浴と多目的な施設のようだ。

入口で靴を脱ぎ、鍵を預けて入浴料を支払う。スーパー銭湯スタイル。入浴料は大人800円。支払って、はだしで館内を進み2階へ。レストランを過ぎると温泉の入口。ここで、バスタオル、フェイスタオルを受け取り、ロッカールームへ。希望すればなんとガウンまで無料で付いてくる。この値段でガウンに着替えてゆっくりできる施設はあまりないと思う。

Photo_2

浴室は男女別で、それぞれほほえみの湯ふれあいの湯という名前がある。毎日男女入れ替えなので、宿泊すれば両方の風呂が楽しめるということか。
本日は、男性がふれあいの湯だった。

湯舟は広い。一度に20人でも入れそう。プラズマの湯という、何やら感電しそうなネーミング。からだの体内電流を整える効果があると書いてある。

浸かってみたが、湯の鮮度、アロマ、肌触りなどに特筆すべきものは感じない。プラズマは体感するものではなさそうだ。放射能泉のラドン吸入と同様、効くと信じるしかない。

Photo_3S1ふれあいの湯は、露天風呂に掛け流し浴槽があると書いてある。外に出てみると、露天風呂が、屋根付きの大きな風呂と小さな風呂のふたつ。小さい方が掛け流しとのこと。

大きな風呂は塩素を入れた循環泉だった。さっさと上がり、いよいよお楽しみの掛け流し浴槽へ。浸かってみたが、無味無臭ph8.7弱アルカリ単純泉(放射能泉)だから有福温泉くらいの肌触りかなと思ったが、さほどつるつるもしない。特徴がないのが特徴みたいな湯、という印象。わたし的には不完全燃焼の温泉だった。

風呂から上がって両親に尋ねてみた。

「どう?いい湯だった?」

「いい湯じゃね。ちょっと熱かったけど。この値段で館内着でゆっくりできるなら、今度、長寿会の日帰り旅行に勧めてみようかねえ。」

特段、温泉に興味のない一般ピープルにとっては、ほどよい施設なのかもしれない。

尾道ふれあいの里  ホームページ  MAP

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次回は、蕎麦屋について書きます。

2007年3月31日 (土)

呉・大和温泉物語

呉の大和温泉物語に行ってみた。

最近の呉は、映画「男たちの大和」、「大和ミュージアム」に続き、4月5日には海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」がオープンするなど、ウォーターフロントの観光開発に燃えてますね。ループバス「くれたん」も運行を始めたし。テーマも軍都・呉というオリジナリティの高いテーマで面白い。個性的で競争力のある観光産業の育成は、今年1月に施行された観光立国推進基本法の精神にも合致しているように思います。

その呉に強塩泉の源泉掛け流しの湯ができたと以前から聞いていたのだが、なかなか行く機会に恵まれなかった。理由のひとつは、個人的に強塩泉があまり好きでないということもあるのだが・・・。 しかし、ここ1ヶ月以上、肩こりに悩まされているので、とりあえず近場の温泉でマッサージがあるところという理由で選択しました。

場所は、大和ミュージアムと呉駅を結ぶ線上の中間といったところ。多目的ビルの5階にあり、東隣の立体駐車場にクルマを駐める。大和温泉物語に入りフロントへ。女の子が応対。

「こんにちは。初めてなんですが・・・。」

「料金プランは入浴のみが1,100円。タオル、館内着が付いて、休憩室に入れるのが1,600円。滞在時間はどちらも10時間まで。1,600円のコースでしたら無料駐車券も6時間まで付きますのでお得ですよ。」 (⌒_⌒)

今日は、ゆっくり肩こりをほぐす目的なので1,600円を払う。

Photo_61  浴室は2階建て。電気風呂、寝湯、薬草湯などいろんな風呂があるが、いずれも塩素入りの循環湯。2階に上がると露天スペース。ここの一番奥に源泉掛け流し風呂がある。色は鉄分が多そうな赤茶けた濃い濁り湯。正直、見た目美しい湯とは言えない。私も濁り湯は好きな方だが、強塩泉という先入観のせいか、あまりそそられない。滝のように湯が注がれて排水口から流れ出ている。味はかなり塩辛い。浮力すら感じてしまう。アロマは露天のせいかもしれないが、あまり感じない。広さは5~6人くらいは入れそう。顎まで浸かって首筋、肩を温め、熱くなったら出るのを1時間くらい繰り返す。疲れてきたら長椅子で寝そべる。天気がよいのでこれも心地よい。思わずうとうとしてしまう。

Photo_62 呉港を望む眺望もなかなか良い。源泉湯でしばらく暖まった後、寝湯へ。深さ10cmくらいの湯。源泉風呂以外は、濾過してあるせいか湯は透明。枕は使わず、頭を浸けてもぎりぎり耳に湯が入らないくらいの深さ。ここでも首筋を温めることにする。・・・うとうとしていたら突然耳に湯が入る。飛び起きたら他の人が入っていた。人が歩けば波が立つので耳に入ったようだ。失敗。この後、再び源泉風呂に浸かったりサウナに入ったりと3時間近く風呂で過ごす。

風呂から出てすぐに、マッサージ。日曜なのに空いていて待ち時間ゼロ。60分コース6,000円をお願いする。マッサージさんは20歳代の女性。

「事故で首筋を痛め、肩が特に凝っているので集中的にお願いします。」

「わかりました。・・・・・・かなり凝ってますね。」

「・・・気持ちいい・・・。( ̄ρ ̄) クーっ、(>v<)そこそこ。」

「肩ばかりやると逆効果なので、他のところと交互に揉みますね。」

「あー( ̄。 ̄) そこもいい・・・・。」

「全身けっこう凝ってますよ。」

「・・・・・・・」 後半30分の記憶がない。ぐっすり寝たようだ。

マッサージが終わり、館内を歩いていると美容院がある。カット1,300円。ちょうど髪も切り頃だったので入ってみる。

「ここは洗髪も髭剃りも風呂で無料でできちゃうでしょ?だからお客さんはほとんど1,300円なんですよ。」 なるほど。カットだけなので時間も15分。スパと美容院のコラボも面白い。

館内には居酒屋もある。夕方からは2,000円で90分間、居酒屋メニュー全品食べ放題。バイキングと違い、持って来てくれるのが嬉しい。プラス1,000円で飲み放題に。グループ、家族にはおすすめ。

食事の後は休憩室のリクライニングシートでテレビを見たり、仮眠したり。結局8時間も過ごしてしまいました。

正直、湯に関しては、さほど感激はしなかったが、肩こりはだいぶ楽になりました。坂町にあるシーレも同様ですが、近場のリラクゼーションスペースとして使うには良い施設だと思いました。

2006年11月22日 (水)

原田温泉・ゆうじんの湯

「近くで湯の良い温泉ってどこですか?」ってよく尋ねられます。

私の住む東広島周辺で、泉質でおすすめって言えるところは・・・残念ながら、ない(ToT)。

「じゃあ、よく行く温泉で一番近いのはどこですか?」という問いには、

原田温泉ゆうじんの湯かなあ・・・。」と答えます。

原田温泉は、山陽道尾道ICから約20分。料金所を出て左折。木梨口交差点の信号をまた左折、10分弱走ると道が狭くなりT字路に突き当たるので、また左折。細い道をしばらく走り、Y字路は左を選択しながら、家並みを抜け、(この辺で道に迷ったかと疑心暗鬼になります^^。バス停があれば間違っていません。)さらに進んで、山に入っていくと「ゆうじん」と書いた看板が見え到着。一軒だけの日帰り湯治場。

Photo_5 外見はいかにも湯治場らしい和風建築だが、平成15年築だそうで、きれい。入口に向かう途中、薪が山積みしてあり、これで湯を沸かしている。入口は高さ150cm?くらいの格子戸。お辞儀をして入りなさいということか?入って靴を脱ぎ、受付の奥様に500円を払う。

温泉棟は建物を出て階段を下りたところ。男女別の入口を入るとウッディな内装の脱衣場、その奥に浴室、さらに露天風呂と続く。浴槽は5~6人がちょうどよいくらいと大きくはない。無色透明な湯が少しづつ注ぎ込まれていてかけ流されている。ジェットバスのように水中からも湯が噴き出しているが、吸い込み口は見あたらない。Photo_6 循環しているか否か確認はしていないが、鉱物臭も感じられるので、湯の鮮度は良さそう。

源泉は14℃の鉱泉。裏山の天然洞窟から自噴しているものをパイプで引いている。phは6.8の中性(弱酸性?)肌触りはやさしい。成分が何かは分からないが濃度を感じる。成分分析表がないので奥様に尋ねたら、温泉として届出してないので公表は出来ないが、調べたらメタ珪酸の含有量が多く、皮膚病の方が効果があると通ってこられるそうだ。メタ珪酸と言えば化粧品の成分。美肌効果もあるかも^^。

Photo_7 20歳くらいのおにいさんと露天風呂で一緒になる。露天風呂には湯の浴槽以外に、14℃の源泉を加熱せず注ぎ込んでいる釜風呂があり、おにいさんは湯船で体を温めては釜風呂に浸かっている。

「水風呂、気持ちいいんですか?」

「ぼくは実業団で野球をやっているんだが、脊椎を痛めてしまっ て・・・。医者には、出来るだけのことはやった、後は自分の治癒力次第だと言われ、ここがいいと聞いて通っているんです。」

Photo_8うやら放射能泉でもあるらしい。放射能泉にはホルミシス効果(免疫力向上)があるという説があり、鳥取の三朝温泉、島根の池田ラジウム温泉など放射能泉には西洋医学で限界を感じる方が療養に来られる。この辺りは戦時中、軍がウラン鉱を求めて試掘していたそうで、三朝温泉並のラジウム含有量があるとか。もっとも、私は放射能泉に入っても肌触りやアロマとして何も感じたことがないので、言葉を信じるしかないのだが、本当だとすれば、温泉として届ければここは文句なく広島県No.1の温泉ではないか?再度奥さんに何故温泉として届け出ないのか聞いてみた。

「だって、入湯税払わなければならなくなるでしょ。療養に来る方にとっては、税金分値上げするよりは、今のままの方がいいかなと思って。」

ここの湯のように肌触りやアロマで明らかに成分を体感できても、届け出なければただの銭湯、逆に、肌で何の成分も感じず、塩素たっぷりの循環泉でも僅かに成分が含まれていて届け出れば温泉と名乗れ、税金まで取られるって、温泉法も釈然としない。

湯上がりは、畳の間でゆっくり過ごす方が多い。気付きにくいのは、建物の裏手の喫茶店。私が行ったときは、みっちゃんというお話好きのおばちゃんが、珍しいベトナムコーヒー(380円)を飲ませてくださいました。

湯の効能、好みはともかく、私にとっては、自宅から1時間以内でいける、塩素臭のしない、心地よい温泉として重宝しております。

2006年11月19日 (日)

竹原忠海・岩乃屋

【2006年11月】

瀬戸内海沿岸には、古来から伝わる石風呂(岩風呂)が点在している。しかし、時代の変遷か、広島市南区の丹那の石風呂をはじめ、徐々にその姿を消しつつある。竹原で今も石風呂を営む岩乃屋を訪れた。

Ca330043 竹原から国道185号線を三原方向に進むこと15分、忠海高校を過ぎ、跨線橋を越えてバス停の手前、最初に右に入る道を右折(といっても、引き返すような形で超鋭角!)車1台がいっぱいの道路を海まで出ると海水浴場、床浦神社があり、隣接して岩乃屋がある。玄関を入り、おばちゃんに1200円を払う。

「ここは、蒸し風呂。男女一緒だから水着着用してね。」水着は貸し出しもあるらしいが、持って行った方がよい。

Ca330041風呂はこの建物を出て100m先の海岸。貴重品は持って行かない方がいいよ。」

ここ忠海の海岸は、島々が折り重なる、瀬戸内海でも最も美しい場所のひとつ。その海を借景に岩場に張り付いたような小屋が石風呂。小屋といっても部屋は崖をくりぬいた洞穴で、それを覆うための建物である。

中に入る。男女別の脱衣場で水着に着替え、衣類を篭に入れて休憩所の棚に置く。休憩所自体がすでに暖かく、一見ここが風呂かと思った。床には筵(むしろ)が敷き詰められていて、入口にあるドングロス(麻袋)を持って入り、床に敷いてそのCa330036上で寝そべる。何とも素朴。隣の部屋(穴)には、火鉢があり、横には、海水を沸かした塩湯の浴槽と、かけ湯用の真水の湯船がある。そして奥には石風呂の入口が。

石風呂は熱い方とややぬるい方の2つ。談笑していたおじさんが「よし、入るか」と言うと4~5人が一斉に熱い方に入る。私も連れて入った。中は裸電球ひとつの明かり。自然の岩と煉瓦積の壁、天井が煤で真っ黒。水を入れたドラム缶がある。保温剤代わりらしい。体感温度は100℃のサウナよりも熱いくらいだが、聞くと80℃くらいとのこと。湿度が高い分熱く感じるのか。座っていたら相当熱いのでみんな床に寝そべる。ひとりでは熱くて入れないのでみんなで入るのだと聞き、納得。

Ca330037床にはふかふかするくらい大量のモバ(アマモ)が敷き詰められていて、磯の香りが立ちこめている。サウナに似て否なる不思議な空間。

石風呂は、サウナとは加熱方法が全く違う。朝、石室の中で薪を燃やして岩盤自体に蓄熱する。その後は炭やおきを掻き出して筵、モバを敷く。これを毎日繰り返すのだから大変な作業。岩盤の蓄熱能力は相当のもので、本当は3日間くらい火を焚かなくても十分熱いらしい。

ややぬるい方へ入る。こちらは、熱い方から壁の穴を通じて熱が回る仕組み。こちらは、20℃くらいは低い感じで、座ることもできる。温度差からか、空気中の水蒸気が霧になり、裸電球に照らされて幻想的。一緒に入っていたおばちゃんは「こっちはぜんそくにもいいんよ。」確かに熱い方よりは呼吸も楽で、磯の香りに炭の香り?が混ざっているのか、漢方系のアロマにも感じられる。

出てみると、火鉢で串を焼きながら酒を飲んでいるおにいさん、みかんを食べているおばちゃん達が火鉢端会議。

「おにいさん、みかん食べんさい^^」とおばちゃん。

「どこから来たん?」

「東広島です。皆さん地元の方ですか?」

「いや、いろんな所から来てよ。広島やら三原やら。石風呂は昔はあちこちにあったが、今は減ってしもうたけね。」

「ここへ入るとその日は疲れるんよ。じゃが、次の日から違うんよ。」

老若男女関係なく和やかに歓談する風景。石風呂だけでなく、この雰囲気も日本古来からのスタイルではなかろうか。

風呂から上がっても汗が引かない。ひとしきり話をしながら汗が引くのを待って、上がり湯をかけて着替えた。帰り際に、旅館に立ち寄る。

「ありがとうございました。ここはいつから営業されているんですか?」

「うちは昭和25年から。でも、忠海ではずっと昔からあったんよ。四国にも桜井海岸で石風呂されているし、弘法大師との関係もあるとかないとか。」

温泉資源のない瀬戸内海沿岸で暮らす人達が、漁で疲れた体を癒す生活の知恵なのか。昔は、石風呂は、海草の採れる夏場だけだったらしい。それを岩乃屋さんは乾燥させた藻で年中営業できるようにされたそうだ。

日本古来の入浴法、蒸し風呂。ご興味ある方は、一度はどうぞ。

フォト

面白かった本

  • 渡辺京二: 逝きし世の面影 (★★★★★)
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  • 森田 繁昌: はぶてる女 (★★★)
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