温泉 山口

2009年8月25日 (火)

長門湯本温泉(再訪)

日帰りバス旅行にグループで参加した。山口県の長門湯本温泉・大谷山荘で2時間30分滞在して食事と入浴の後、角島を見て帰るというプラン。

マイカーで温泉巡りをすることが多いが、バスで行く温泉はまた格別。なにしろ酒が飲める。^^;

バスに乗り込むとツレと早速ビールbeer。バスの適度な揺れも心地よい。大谷山荘では先に昼食。先付、刺身、揚物、蒸物…和食会席料理なので日本酒の熱燗bottleが良い。
※食べるのに夢中で料理写真を取り忘れました。(汗)

Yumoto1食事の後は温泉spa。大谷山荘には川に面した露天風呂はじめ素晴らしいお風呂があり、ツアー同伴のみんなはホテルで入浴するとのこと。私は時間もたっぷりあるので約600m先の共同浴場・恩湯(おんとう)に向かった。折角入るなら非加熱、非加水の源泉にゆっくり浸かろうという魂胆。

Yumoto2音信川(おとずれがわ)沿いに歩いていくと、対岸の足湯に数人浸かっている。風情もあって気持ちよさそう。ほどなく恩湯に到着。

恩湯は2年ぶりの訪問。入浴料が大人200円と値上がりしている。以前は140円だった。

「値上げしたんですね。」

「ほら、原油も上がったし…。」

Yumoto3湯番のおばちゃんが言い訳する。フム。恩湯はほとんど非加熱で源泉掛け流しのはず。原油価格がそんなに影響するとは思えない…。「古い施設を維持するのに140円だと辛いんよ。」くらいでも十分納得するのだが。

湯に浸かる。入浴客は4人。湯船には同時に10人くらいは入れるのでゆったり入浴である。ph9.59アルカリ単純泉は超すべすべ。湯温は40℃を少し下回るくらい。ぬるめの湯は夏向きですね。1時間ゆっくりと浴室で過ごした。

*** *** *** ***

Tsunoshima1Tsunoshima2長門湯本温泉からバスで45分ほど走る。海の上を走っているような角島大橋を渡り本州の西端、角島灯台に到着。100段の階段を上がると360°のパノラマ。地球の丸さを実感しました。この日は夏休みの日曜なので観光客でにぎわっていたが、冬の平日に来れば最果て感を満喫できそうな気がした。

【参考】

長門湯本温泉のコラム(前回)

湯本温泉旅館協同組合のHP

大谷山荘

角島

2008年3月 2日 (日)

一の俣温泉・温泉荘

【2007年12月】

山口県西部はアルカリ単純泉の宝庫。つるつるすべすべの美人湯は女性には特に人気がある。

その中で、泉質という点で私が一番好きな湯は、一の俣温泉。

中国道美祢ICからR435を特牛(こっとい)方面に進むのは俵山温泉と一緒。俵山は豊田町楢原から右折するが、一の俣へは直進、豊田町荒木からR491に右折して約2km走ったところに一の俣温泉がある。

のどかな田園に、なだらかな山が迫る風景。その中に数軒の宿が点在している。源泉は各施設毎にはなく、温泉全体で数本あるが、現在は1本しか汲み上げていないそうだ。それを各施設に配湯している。したがって泉質はどこも同じ。源泉の温度は29℃なので加熱はしている。しかし、加水するかしないか、掛け流すか循環させるかは施設により異なる。

一の俣温泉にある一の俣観光ホテル、一の俣グランドホテル、グランドホテル別館、温泉荘は、同一経営者。この中で、源泉を純粋に楽しむなら、おすすめは温泉荘。かつてはもうひとつ保養所という小学校を改造したジャングル風呂を持つ施設があり、源泉掛け流しを堪能できたが、台風で壊れて以来営業をやめている。

Photo温泉荘は、観光ホテル、グランドホテルを通り過ぎた先にある、外見は古い平屋の建物。フロントで入浴料600円を支払う。回廊式の廊下を進んでお風呂へ。脱衣場から浴室にはいると、一段低く、周りをスレートで囲まれた空間。屋外に湯船があり、そこを囲ったようだ。

湯船は、10人以上ゆっくり入れる大きな浴槽と、定員1名の小さな浴槽の二つ。身体を洗った後、誰もいない大きな浴槽に浸かる。

Photo_3Photo_2「おお、相変わらずスゴイ。」

思わず声が出る。とにかく、つるつる感が尋常でないのだ。平成8年の成分分析表によると、phはなんと9.93!微かに硫黄臭(硫化水素臭?)も確認できる。源泉を40℃まで加熱して底から潤沢に送り込み掛け流している。湯量の多さは、写真の波の立ち方で想像いただけると思う。湯の鮮度も十分感じられる。

Photo_4しばらく熱い湯で身体を温めた後、小さな浴槽に移る。こちらは、非加熱の源泉掛け流しである。これもマニアにとっては垂涎の湯。熱くなった身体をさます効果と相俟って、ふたつの湯船を永遠に往復し続けるという無限地獄に誘うキケンな湯である。

「こんばんは。」60歳代と思われる男性が一人入って来られた。

「こんばんは」(⌒▽⌒)

「今日はお泊まりですか?」

「いえ、広島まで帰ります。」

「それは大変ですね。私は夫婦で泊まります。北九州なんですが、年に4回は来るんですよ。ここの湯に入ると他では物足りなくて。」

確かに、私も同感。アルカリ性の温泉を肌で感じるには、ここは西日本有数、いや、全国有数だろう。ひとしきり世間話をした後、先に上がらせていただいた。

帰路クルマを走らせながら考えた。今日お会いしたような、ご年配の世代には一の俣温泉の泉質はそれなりに知れ渡っていて、一定のファンが存在するが、若い世代にどのくらい知られているのか、これからアピールできるのか・・・。

素晴らしい湯だけに気になるところである。

【余談】

なお、一の俣温泉に宿泊する場合、温泉マニアでない方にとっては設備等の面から、一の俣観光ホテル、一の俣グランドホテルをお勧めします。

温泉荘には、入浴だけ伺うのもひとつの方法かと思います。

  温泉荘 TEL:08376-8-0231

2008年1月20日 (日)

俵山温泉

湯治場と呼ばれる温泉がある。古来より温泉治療のため長逗留する温泉。江戸時代、湯治は人口の8割以上を占める農民をはじめ、庶民にも広がり、湯治場も全国各地にできた。

各地から多種多様な人達が集まる湯治場は、異文化交流の場であり、コミュニケーションの場でもあった。それが故にか、西洋医療が普及した明治以降も、文化として湯治は生き残った。また、近世において、長期間働かず身体を休める湯治が庶民レベルで普及していた事は、日本が豊かな国だった証とも言える。

しかし、高度経済成長とともに生活様式も変わり、温泉地も、療養目的、長逗留の湯治から、観光目的、短期宿泊に変わっていった。徐々に湯治が廃れていく中、昔ながらの湯治場の風景も消えていく。その中で、俵山温泉は湯治場の風情を残す数少ない温泉場のひとつである。

Photo 俵山温泉へは、中国自動車道美祢ICからR435を特牛(こっとい)方面に向かう。途中、豊田町で県道34号線に入り豊田湖経由で俵山温泉に。美祢ICから約45分。

町のはずれに駐車場がある。クルマを駐めて家並みを歩くと、そこは昭和の町並み。小さな旅館が軒を連ねる。

俵山温泉は、昔から、町の湯川の湯という2軒の共同浴場を中心に温泉街が形成されている。昔からの湯治場の常で、内湯を持つ旅館は数少なく、みんな共同浴場に入りに行く。

2004年、川の湯に2本ある源泉のひとつを引き直して、3番目の共同湯、白猿の湯がオープンした。ちなみに経営母体は、町の湯、川の湯、白猿の湯すべて俵山温泉合名会社である。商法上は無限責任の合名会社ってところがすごい。

■白猿の湯

Photo_6Photo_5建物は最近よくあるスーパー銭湯にレストランも併設した立派な施設。入湯料は大人700円。湯船は内湯に大きな浴槽がふたつあり、1号、2号と名前が付いている。露天風呂もあり、施設はとっても立派。うたい文句は源泉100%掛け流し。期待に胸ふくらませて入ってみる。

「ん?」

Photo_7正直、私の勘違いかもしれないが、内湯1号は、非加熱掛け流し、内湯2号は、加水加熱塩素投入たぶん循環、露天風呂も加熱塩素投入循環ではないか?とにかく、私のお気に入りは1号泉。つるつるすべすべ、ph9.5という全国でもトップクラスのアルカリ単純泉を楽しむ。

湯上がりには、ラウンジでまったりとティータイム。なかなか優雅な気分。(^^) この日はデザートセット(700円)を頼んでみる。 私は左党であるが、実は甘いものもイケます。

■町の湯

Photo_3Photo_2湯治客には一番人気があるのが町の湯。入湯料は大人360円。入口には飲泉所がある。入浴客が多く、お風呂の写真は撮れなかった。

泉質はツルツルのすばらしいアルカリ単純泉。ただ、循環式なのか、客が多すぎるのか、この日は湯の鮮度が今ひとつという印象。

■川の湯

Photo_4町の湯の斜向かいにあるのが川の湯。町の湯とともに、永らく湯治場を支える外湯として営業してきたが、白猿の湯に源泉を譲り規模縮小、そして平成20年1月20日をもって廃業することとなった。

源泉掛け流しではなく、循環式のお風呂ではあったが、なくなると聞くと、やはり寂しい。

■旅館

俵山温泉は湯治場である。宿は長期滞在を基本に考えているので、元々は自炊の木賃宿だった所が多い。だから、豪華な食事や充実した設備は期待してはいけない。例を挙げながら分類してみよう。

1.トイレが共同の旅館が多い。その中で各部屋にトイレ完備松屋旅館うみべ旅館

2.バリヤフリー松屋旅館目の前が町の湯でもあり、足の悪い人にはイチオシ。

3.料理は、板場を置くところは少なく、ほとんどが女将さんの手料理的なもの。その中で料理の良いところとなると、うみべ旅館、保養旅館京屋田中旅館竹翠園たけや山田屋あたりか。

Photo_8 Photo_9

2008年1月 3日 (木)

長門湯本温泉・恩湯・礼湯

【2007年11月】

知人の間では、私は温泉好きというレッテルを貼られているようだ。おかげで、時々温泉行きのお誘いを受ける事がある。先日も友人(といっても、年齢はひとまわりも上の方だが)から電話がかかってきた。

「今度の週末、温泉に浸かって旨いもの食べに行かない?車は俺ので。交通費はいいから、おすすめの温泉や食事処をナビしてよ。」

交通費の負担なし、という甘言に誘われてついついOKしてしまいました。
(⌒▽⌒;ゞ
行き先は友人が入っていない温泉の中から、長門湯本温泉に決定。しかし、秋の行楽シーズンの週末は、さすがに旅館が満室。しかたなく、共同浴場のみ入る事に。

長門湯本温泉は、中国自動車道美祢ICから行くのが早い。西条ICから美祢ICまでは、185km約2時間20分。美祢IC料金所を出て、突き当たり(R435)を左へ。2~3km走り、右手に宇部興産の巨大なセメント工場を見ながら、国行交差点を右折、R316へ。そのまま道なりに直進すると、長門湯本温泉に到着。美祢ICから長門湯本温泉までは約30分

Photo 共同浴場は、恩湯(おんとう)、礼湯(れいとう)の2施設。いずれも長門市が運営する市営浴場。まずは車を恩湯のとなりにある市営無料駐車場に駐める。ここが、週末は満車になることが多い。この日も満車だったが、幸い5分くらいの待時間で空きができ、駐めることができた。

私は、折角遠路はるばる来たのだから、両方の湯に入りたい。友人はどうかなと思ったら、気持ちよくつきあってくれた。どうも別の知人から、私とでかける時は、温泉はしごの覚悟が必要だと聞かされていたようだ。(^^;

■礼湯(れいとう)

Photo_2 まずは、礼湯に向かう。ここは、駐車場から坂道を100mほど登ったところにある。

入浴料は大人140円。これは、恩湯、礼湯とも同額。建物は平成14年に新築されており、とても綺麗だ。

幸い他の客は誰もいない。早速湯に浸かる。泉質は、無味無臭、つるつるすべすべのアルカリ単純泉PHは9.24とアルカリ度は高い。湯温は40℃弱だろうか。泉質が昔に比べ、ややあっさり系に変わっている。湯番の女性の方に尋ねてみた。

Photo_3 「泉質、変わったんでしょうか。」

「新築したときに、礼湯の源泉と、市から配給される源泉をブレンドして、ほんの少しじゃけど加水するようになったんよ。レジオネラ菌対策で、3ヶ月に一度は塩素殺菌もするんよ。何か気になった?」

「いえ、湯の感じが違ったかなという程度で、特に不快感はないですよ。特に塩素臭もしないし・・・。設備が綺麗だし、いい湯でしたよ。ありがとうございました。」

とは言ったものの、施設が改修されるたび、源泉掛け流しが減っていくことに寂しさを感じた。

■恩湯(おんとう)

Photo_4 礼湯から坂道を引き返し、川まで降りたところに恩湯がある。こちらは、戦前からの建物がそのまま使われている。

湯番のおばちゃんに140円を払う。

「こんにちはー。ここは昔から値上げせんねえ。ええ湯に安う入れるけえありがたいわ。」

「ほうよ。市が経営じゃけえねえ。湯も昔のままよ。源泉掛け流しいうて、最近はありがたがって来る人が多いけど、ここじゃあ当たり前のことじゃけどねえ。」

まさにその通り。でも、当たり前の掛け流しが徐々に姿を消しているんですよ。おばちゃん。現に、ここの上の礼湯だって・・・。

脱衣場で服を脱ぐ。浴室は人が多く、6~7人はいるようだ。湯舟は2つある。いずれも礼湯よりはずいぶん深く、水深1mくらい。大柄な私でも中腰で浸かる。壁に湯口があって、蕩々と湯が掛け流されている。

「これは・・・。」 湯舟に入るなり友人が呟いた。

「私でも違いが分かりますね。すごい」

泉質は、礼湯と同じアルカリ単純泉。しかし、湯の違いは明確に感じる事ができる。phは9.59すべすべ度は恩湯がはるかに高い。地中から湧くままの非加熱、非加水の源泉。これが正真正銘、長門湯本の湯である。

「湯本温泉に来たら、ここの湯に入らなきゃ。ホテル、旅館の湯もそれなりにすべすべ感はあるが、恩湯を知った後だと物足りなくなりますよ。」

「そうですね。湯本は社員旅行などで何度か来ているんだけど、温泉はホテルの大浴場で終わってたなあ。今考えるともったいない。」(^^)ゞ

これまで、温泉はそれなりに好きだが、泉質までは興味のなかった友人も、恩湯には何か感じるものがあったようだ。ともすれば、からだが浮いてしまいそうな深い湯船を楽しみながら、まったりと1時間も浸かってしまった。

湯でさっぱりとした後は、食事。海鮮を求めて長門仙崎港に向かう。続きは次回・・・。

*** 浜屋@長門・仙崎港 に続く ***

2007年11月 4日 (日)

湯野温泉・元湯小松

山口からの帰り道、山陽自動車道を走りながら考えた。

「どこか気持ちええ温泉なかったかな・・・。そういえば湯野温泉はしばらく行っていなかったな。」

R2 湯野温泉は、徳山西ICから約3km、5分で着く。帰路の時間ロスも少ない。料金所を抜けて国道2号線を防府方面へ。約1km弱、湯野温泉のサインに従って右折すると間もなく到着。

ここは仕事で何回か来たことがあり、紅葉館はじめ数軒泊まっているが、掛け流しではなく、硫黄(硫化水素?)のアロマだったという印象。折角だから入ったことのない風呂を探す。思いつきで資料も何もないので、道を歩いている地元の人に尋ねた。

「こんにちはー。(⌒▽⌒) 湯野温泉で湯がいいと評判なのはどこですかねえ。」

「それやったら小松がええよ。」

「ありがとー。(⌒▽⌒)/」

Photo 元湯小松は、すぐに見つかった。古びた鉄筋の建物。得てしてこういう外観の旅館に新鮮湯が掛け流されている事が多い。期待して玄関をくぐる。

「こんにちは。日帰り湯入れますか。」

「いらっしゃいませ。入れますよ。入浴料360円。タオルは210円ですよ。」

愛想の良い受付嬢(元嬢?^^;)が答えてくれる。

脱衣場から浴室にはいると、大きな湯船小さな湯船がひとつづつ。5人の先客。

大きな湯船に入ってみる。温度は40℃強。湯野のイメージである硫化水素臭はなく、消毒用の塩素臭のみ。どうやら循環泉のようである。
(ToT)

Photo_2 続いて、小さい湯船へ。こちらは掛け流しで無味無臭湯野の特徴である硫化水素臭がない。ここの源泉は他とは違うようだ。湯温はかなりぬるく、32℃肌触りはすごく柔らかい。これはなかなかの湯である。
o(^-^)v

この源泉浴槽は、ぬるい湯なので、大きな循環泉浴槽と行ったり来たりを繰り返す。真夏なら源泉浴槽だけでもいけそうだが。

「こんにちはー。いい湯ですね。」

Photo_3一緒に使っているおじいさんに話しかける。

「・・・オンボロ湯よ。 近所じゃけ来るんじゃが、洗い場にシャワー付けてくれェ言うても付けてくれんし、源泉は金網で囲んで汲んで帰れんようにするし・・・」

ありゃ、ここの湯が嫌いな人に声かけてしまったかも・・・。

「ご自宅にお風呂はないんですか?」

「あるが、ワシは入らん。」

「・・・ここへはどのくらい入りに来てんですか?」

「毎日。」

「へえ。。何年くらい通われているンですか?」

「50年。」

どうやらここの湯が大好きなようだ。屈折した愛情表現である。(^^;

「この源泉がええんじゃ。湯野で30℃を越える源泉は小松だけ。この湯があるからここへ来る。」

聞けば、源泉を非加熱で流し込んでいるのだが、給湯口から湯を汲む人が多く、湯船に流れ込む湯が減って掛け流しにならないため、やむを得ず汲めないようにしたんだそうだ。

「最近はマナーを知らんヤツが多い。他の者に配慮せず湯を汲む者がいるから、みんなが汲めなくなる。風呂にはいるときも、湯船に浸かる前に体を洗わんかったり、源泉浴槽で頭を湯につけたり・・・。」

私はもちろん最初に顔や体は石鹸で洗っているが、それでも浸かったまま顔を洗おうとしていた手が思わず止まってしまう。(^^;

口うるさいおじいさんだが、この湯を大切にしたいという思いが伝わってくる。

ゆっくり浸かったが、鮮度の高さ、クセのなさ、肌触りの良さとレベルの高い湯である。強烈な硫黄泉が懐石料理だとすればここの湯は美味しい家庭料理。毎日入るには理想的な湯だと思った。

湯を出て成分分析表を見て驚いた。phはなんと、9.33!どおりで肌触りがよいはず。他の湯野温泉とは泉質が違う、新しい湯野温泉を発見できたのは収穫でした。

2007年10月 6日 (土)

柚木慈生温泉

【2007年9月】

最近肩こりがひどい。おそらく半年前の事故による後遺症と思われる。

血行を良くする温泉はないかと考え、思いついたのが炭酸泉。山口まで車を走らせることにした。

PhotoPhoto_2 柚木慈生温泉は約2年ぶりの訪問。志和ICから山陽道、広島JCT、広島北JCT、中国道へと進み山口県鹿野ICで降りる。129km、約1時間40分。料金所を出て突き当たりはR315。左折して、徳地方面へ約20分、峠を越えて下ったところ左手に柚木慈生温泉の看板が見えてくる。

建物は何の風情もないモルタル塗りの2階建て。駐車場には10台以上のクルマ。

玄関を入る。入浴料は大人500円。タオルを持っていなかったので借りる。貸しタオル30円

Photo Photo_2 脱衣場から浴室にはいると、6人くらい入れる浴槽がひとつあるだけ。本日は3人の先客。これはラッキー♪ ここは週末ともなると、この狭い浴槽に10人くらい入る事が多い。実は意外に人気のある温泉なのだ。

人気の理由は湯に浸かってみるとすぐに分かる。
緑濁色の湯は酸化しきっていない新鮮な鉄分のせいか。浸かるとすぐに肌の表面がびっしりと細かい気泡で覆われる。手で祓っても数十秒でまた泡だらけ。
湯温は40℃弱くらいだろうか。というのは、炭酸泉は清涼感があって湯温がわかりにくい。温かい湯なのに肌がシュワシュワするのだ。この感触は他の泉質にはない独特のもの。
炭酸泉は、中国地方では三瓶周辺、特に小屋原温泉が有名であるが、個人的には、シュワシュワ感は柚木慈生温泉の方が上であると思う。炭酸泉の代名詞のように言われる九州の長湯温泉も正直ここほどの清涼感は感じなかった。長湯に近い七里田温泉は、ここよりすごいと感じたが・・・。 成分分析でここより炭酸分の多い温泉は多いが、炭酸分は湯の扱い方や温度次第でどんどん揮発する。ここは、湯の中に溶け込んでいる炭酸分を上手く逃がさないように湯船まで運んでいるということだろう。

決して熱くない湯だが、体はとっても温まる。炭酸には血管を広げる効果があって、血流が良くなるのが理由らしい。血流の滞りが原因の肩こりにもきっと効果があるに違いないと耳の下までどっぷり浸かり、湯口から音もなく湯が注ぎ、湯尻から流れ出していくのを眺めながらの長時間入浴。 嗚呼、至福の時間・・・。

時々湯から出たり入ったりはしたが、2時間近く浴室で過ごしてしまった。

Photo_3 風呂から上がって、喫茶コーナーでしばし休憩。アップルパイセットを頂く。いかにも手作りという感じのアップルパイは素朴で悪くない。

ただ、炭酸効果+長湯のせいで、いつまでも汗が引かない。コーヒーはアイスにすべきであった。(^^;
(メニューにあったかどうかは覚えていないが。)

柚木慈生温泉の炭酸分を体感するには、飲泉が分かり易い。ここの喫茶で「源泉を飲ませてください。」とお願いすれば、湯飲みで飲ませていただける。鉄分、カルシウム分のえぐみはあるが、シュワシュワ感は、まさに天然のサイダー。改めて、温泉とは大地の恵みであると感じていただけると思います。

おかげで肩こりは随分楽になりました。(^^)

これから寒くなってくると、冷え性の方には、最高の温泉だと思います。

【注意】

ここは、療養目的で入浴する人が多い温泉。グループで騒がしく入浴するには不向きです。心静かに入浴しましょう。

柚木慈生温泉 ℡ 0835-58-0430

フォト

面白かった本

  • 渡辺京二: 逝きし世の面影 (★★★★★)
  • 百田尚樹: 海賊とよばれた男 (★★★)
  • 池井戸 潤: オレたちバブル入行組 (★★)
  • 森田 繁昌: はぶてる女 (★★★)
  • 百田尚樹: 永遠の0 (ゼロ) (★★★★)
  • 田中啓文: 落下する緑 (★★★)
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  • 佐藤賢一: カルチェ・ラタン (★★★)
  • 井上ひさし: 四千万歩の男 (★★★)
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