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2007年7月27日 (金)

吉岡温泉・上湯(吉岡温泉館)

梅雨も明け、ずいぶん暑くなって参りました。

今回は、PCにある写真の中から、涼しそうなものを選ぶことにしました。

*** *** *** *** ***

【2005年2月】

日本三大仇討ちのひとつ、伊賀越えの仇討ちで有名な渡辺数馬を偲んで鳥取市内にある興禅寺にお参りした。今夜の泊まりは三朝温泉。

雪の降りしきる中、地図を眺めていると、湖山池の南岸にある吉岡温泉に目がとまった。

「そういえば、吉岡温泉は未だ行ってないなあ。」

今、参拝した興禅寺は、鳥取藩主池田家の菩提寺である。そして吉岡温泉は池田の殿様が湯治場として通っていた湯。ここで目にとまったのも何かの縁ではないか。

「雪が積もるリスクを冒して吉岡温泉に行くか、それとも無難に三朝温泉に直行するか・・・。」

カーラジオの天気予報は、鳥取全県下に大雪注意報発令と言ってる。が、結局、ハンドルを持つ手は自然に吉岡温泉へと向かっていた。
だいたい、入ったことのない温泉をやり過ごすと、後でとっても後悔するのが私のパターン。
4WD+四輪スタッドレスを信じることにする。

興禅寺から吉岡温泉までは約15km。鳥取市内を横断するのと、降雪のためかクルマの流れが悪く、約40分で到着。

湖山池から山あいに進むと、三方を山に囲まれるように吉岡温泉街がある。入口には、「ホタルの里 吉岡温泉」と書かれたアーチ。そこから狭い道を挟むように、古い家並みが温泉街を形成している。とっても鄙びた温泉場。

降雪はだんだんとひどくなる。猫の子一匹歩いてはいない。温泉街を散策、とかいう気分にはとてもなれない。共同浴場は上湯、下湯とふたつあるが、目の前に駐車場がある上湯に入ることにした。上湯の別名は吉岡温泉館。

Yoshiokaonsenkan外観はそれなりに立派な建物。入口を入ると受付がある。

「こんにちは」(^o^)

「・・・・。」

「タオル持ってきてないんですが、ありますか?」

「ないよ。」

なんとも愛想のないおばさん。
ここに限らず鄙びた温泉場の番台は、なぜか愛想の悪い人が多い。しかし、入湯税だけで150円という所が多いご時世に200円程度で温泉に入れるのだから、十分なサービスを求めるのも厚かましいと思い、どこでも私は気にしないことにしている。

雪の中、再び外に出て3軒隣の雑貨屋(これも今では珍しい!)でタオルを買い、改めて200円を払い中に入れてもらう。

脱衣場や浴場は、建物の外観以上に鄙びている。浴室はグレーと茶色が基調のタイル張り。ところどころ剥がれている。浴槽もタイル。底だけが青いタイルなので湯の色は一見わかりにくいが、透明な湯。

「あちっ」(≧▽≦;)

湯温はかなり熱くて45℃くらい。タオルを買いに行ったりで、かなり体が冷えていたこともあり、足をつけたら飛び上がった。
たっぷりかけ湯をして慣らしながら、改めてゆっくりと足を入れる。足先がジンジン痺れたような感じだが、今度は浸かることができた。

泉質はアルカリ単純泉。スベスベ感はあるが、そんなに強くはない。有福温泉くらいな感じなので、phは8~9の間くらいか。
浴槽の中央付近から源泉そのままの熱い湯が噴き出していて、かけ流されている。湯の鮮度は十分。微かな鉱物臭もあった。

天気が悪いにもかかわらず、地元のおじいさんらしき人達が入れ替わり入ってくる。常時3~4人いる状態。

「どちらから?」

「広島です。」

「ほぉ、そりゃ遠くからわざわざ・・・」

「池田の殿様の湯治場だったと聞いて、一度入ってみたかったんです。」

「よう知ってらっしゃる。ここは、昔から静かな温泉じゃった。湯もええよ。水脈が浅いところを通っているのでちょっと掘れば湯が湧くんじゃ。」

「いい湯ですよねえ。ここのように昔から適温の湯が湧いている温泉場は、なかなか少ないんですよ。」

鳥取は、たくさんの温泉があるが、浅い水脈で昔から自噴しているような温泉が多い。白山火山帯がちょうど良い加減で通っているのだろう。この火山帯がもう少し南を通ってくれていれば、広島県も温泉が湧いていただろうに・・・。

Uomidai温泉を出て、山越えを避け、国道9号線を三朝方面に向かう途中、泊(とまり)という町がある。

ここに潮風の丘という小高い丘がある。真冬の季節風が吹きすさむ中、潮風(^^;)もないもんだが、何となく上ってみた。

水墨画のようなモノトーンの冬の海。遠浅の浜に白波が一定のリズムで打ち寄せる。しばらく眺めていると、とてももの悲しくなる。

三朝温泉の暖かい湯が急に恋しくなってきて、クルマを走らせた。

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