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2006年10月

2006年10月30日 (月)

真賀温泉・真賀温泉館

【2006年10月】

久しぶりに予定のない休日を作れたので、岡山の温泉に足を伸ばした。米子自動車道湯原ICを降りると、周辺には湯原温泉、下湯原温泉、真賀温泉、郷緑温泉、茅森温泉、足(たる)温泉等たくさんのアルカリ単純泉があって、お肌スベスベ指向の人にはおすすめのエリア。中でも真賀温泉は、私のお気に入りランキング上位に入る温泉で、時々入らないと禁断症状が出る。(半分冗)

061029magazenkeiresize 湯原IC出て左折、国道313号線を4km走る。途中土砂崩れによる片側交互通行2カ所(ここ、いつになったら直るんだろう)を過ぎると、右手の山にへばりつくように数件の建物がある。これが真賀温泉

初めて来たとき、なんでこんな場所に建てたのか不思議に思い聞いてみたら、山の中腹に、岩盤の割れ目から自噴する温泉があった。061029magakaidanresizeだからその場所に建てたとのこと。とっても分かり易い理由・・・。

真賀温泉」の看板をくぐり、急な階段を上っていく。お年を召された方には相当の負担かと思うのだが、みなさん頑張って登って行かれる。

061029magairiguchiresize登り切って、少し横ばいしたところに玄関。右隣にはお薬師さんが祀られている。湯番のおじさんに「幕湯ね。」と告げて250円を払う。お話好きのトトロが必要最小限の言葉しか伝えないのは、ここのおじさんは、とっても( ̄へ ̄)無愛想ということを知っているから。^^;

ここのお風呂は3種類。

幕湯 ・・・ 温泉の湯元。この湯船の底、岩盤の割れ目から湯が湧き出しているらしい。他の湯船にはここから湯を分けている。昔、この地を治めた三浦氏が入浴する際、幕を張った事から幕湯と名付けられた。混浴250円

女湯・男湯 ・・・ 入り口からすぐが女湯、次が男湯。安いからか、地元の方は、こちらに入る方が多い。150円

家族湯 ・・・ 玉乃湯、泉湯、旭湯の3カ所。1時間1000円

061029magamakuyuresize数ヶ月に一度しか入れない私は、どうしても湯元の幕湯を選んでしまう。入り口の幕(暖簾)をめくって入ると狭い脱衣場。そしてその奧に、わずかな明かり取りと蛍光灯に照らされた薄暗い浴室がある。石を貼った流し場に、天然の岩盤そのままの湯船。深さは140cmと、とても深い。ほぼ正方形で、手前と奧の2辺は、深さ中程の所に岩で出来た天然の腰掛けがある。この日の先客は還暦くらいの男性が1名。私が入って5分後に30歳前後の2人連れの男性が入ってきた。これで湯船はほぼ満席。

湯は、無味無臭アルカリ単純泉湯温39.5℃pH9.4のぬるぬるすべすべ。触感の柔らかさは中国地方有数だと思う。この柔らかさは成分なのか、湯温とpHの絶妙のバランスが生み出すのか・・・。さほど広くない浴室に天然の間接照明、そして青みがかった岩盤が相まって、恐ろしいほど青く透き通った湯は140cm下の岩盤をレンズのように鮮明に写し出す。他に類を見ない厳かな雰囲気を持った浴場。足下から湧き出す湯は孟宗竹のパイプによって水面ぎりぎりのところから溢れている。この竹は固定されてなく、垂直に立てれば水面から僅かに頭を出して飲泉も可能にする。なかなか秀逸なアイデア。

突然、初老の先客は竹筒を立てて顔を近づける。飲泉かと思ったら目を洗いはじめた。

「ここの湯で目を洗うたら、昔から眼鏡いらず言うんじゃ。」

なるほど。目の神様といえばお薬師さん。そういえば入口横にあったなあ。・・・さらに言葉は続く。昔、この田舎では医者も薬もなく、体が悪くなれば、唯一この温泉が頼りだった。万病をこの温泉で癒していたと。温泉というのは大地の恵みだなあと思う。

「おふく」という女性をご存じだろうか。戦国時代、現在の勝山市中心街を見下ろす小高い丘、備中高田城の城主は三浦貞勝。そしてその妻がおふく。備中高松城の三村家親に攻め落とされ貞勝は自害、難を逃れたおふくは備前沼城主、宇喜多直家に見初められ妻となる。さらに直家の死後は、豊臣秀吉の側室となる数奇な運命をたどった美女。江戸時代に入ると、同姓だが三浦貞勝とは血縁のない(薄い?)三浦明次が勝山23000石を拝領し、高田城は勝山城と改名される。

真賀温泉に浸かっていると、ここに幕を張って入湯していたのは高田城主、勝山城主、どちらの三浦氏だろうかとふと思う。・・・が、調べたことはない。とろとろの湯に浸かってると、「おふくも幕を張って貞勝と一緒にこの湯に浸かっていたんだろうなあ。この美人湯がおふくを育んだのか(⌒ー⌒)。」 と想像する方が楽しいから・・・。

【余談】

Ca330014triming帰路、勝山に差しかかった時、ふと思い出す。

「そう言えば、どこかの清酒鑑評会で、勝山の御前酒が金賞受賞してたような・・・」

御前酒というのは、江戸時代、勝山藩三浦の殿様に献上していたことから命名された。蔵元は辻本店。気になる事を放っておくと体に悪いので、その酒を探すことにした。(単に酒好きなだけ?^^;)

あいにく蔵元はお休み。しかたなく周辺の酒屋で尋ねると、

「金賞受賞酒?ああ、ありますよ。」と、嬉しい返事。

これで今夜の楽しみがひとつ増えました。充実の日曜日。

2006年10月25日 (水)

有福温泉・3つの共同浴場

【2004年3月】

美又温泉から北西に山を越えてクルマで約15分、有福温泉は谷間に寄り添うように旅館が並ぶ。1350年前に修行僧が見つけたという古湯。

温泉街の真ん中に駐車場がある。駐車場のすぐ上にあるのがさつき湯。入り口の説明書によると昭和3年にできたらしい。平成3年に建てられた木造平屋の共同浴場は小綺麗。_0403 管理人のおばちゃんに300円を払う。タイル張りの湯船は正方形で5~6人が入れる広さ。誰もいない湯船に無色透明の湯がかけ流されている。(⌒ー⌒) ニヤリ ひとりでのびのびと広いお風呂に浸かるのはとても気持ちよいものだ。泉質はアルカリ単純泉ですべすべの湯。源泉は45℃らしいのだが、体感温度は40℃くらいのちょうど心地よい感じ。ゆっくり30分ほど出たり入ったりを繰り返した頃、地元のおじさんが入ってくる。

「こんにちはー(^O^)。」

「・・・・・・(-_-)ペコ。」

「さつき湯っていう名前がついたのはどうしてなんですかあ?」

「知らん。」

あまりお話好きではないようだ。次に「やっぱ5月にできたんですかねえ(⌒▽⌒)。」を用意していたが、話しかけずに出ることにする。

_0403_1  さつき湯を出て左手に坂道を上っていく。途中からはクルマも通れない狭い路地だが、人が歩くにはちょうどよい。階段を上りきったところにレトロな洋館建て見えてくる。それが御前湯。有福温泉を紹介する記事では必ず出てくる、最も有名な共同浴場。

昭和3年築の昭和モダン風な建物は、一見浴場には1_0403_1見えなくて、小さな公会堂といった風情。(※周囲が狭くて全景が撮影できませんでした。)レトロなのは外観だけではない。建物に入ると風情ある階段。2階は湯上がりの休憩所。華やかしき頃の温泉街の写真なども飾られている。1階に木造の番台がある。ここで湯番に300円を払い浴室へ向かう。古い建物にもかかわらず外観、浴室とも手入れが行き届いておりとても綺麗な印象。浴槽は八角形で、中央の丸い石から湯が滾滾と湧き出ている。こちらは、さつき湯と違い入浴客8人と大賑わい。言葉の感じから地元の人は少なそう。湯温は40℃強。泉質は、アルカリ単純泉だが、さつき湯よりは僅かに成分が濃い感じ。あるいはややpHが高いのかもしれない。とっても気持ちよい湯だが、なにぶん人が多く、大きなトトロはゆっくりと浸かれない。10分少々で出ることにした。

_0403_2 御前湯を出て右手の路地を下る。ここもまた人がすれ違うのがやっとの狭い路地だが、歩いていて心地よい。車が来ない路というものは、本能的にリラックスできるのかも。どこかで見た光景だなあと思っていたが、ここで思い出す。「伊香保温泉と似とるんや。」思い出せばそれだけのものだが、とてもスッキリする。下りきったところにやよい湯がある。

_0403_3 外観は、さつき湯のように小綺麗さもなく、御前湯のように趣もない。ドアを開けると、湯番がいない。賽銭箱のようなものがあり、300円と書かれている。「温泉版無人市場やなあ。」お金を入れ(本当に入れましたよ<( ̄ω ̄)>)進むと階段があり、降りていく。階段の踊り場で服を脱ぎ浴室へ。コンクリートの湯船は狭く、3~4人くらいが適当。泉質はやはりアルカリ単純泉だが、ほのかに硫化水素系(硫黄っぽい)のアロマを感じた。湯温は3つの中では一番ぬるく、40℃弱。長時間入浴に適している。湯がよいせいか、コンクリートのざらつきもかえって心地よい(あばたも笑窪?)。

_0403_4 微妙に異なる泉質の共同浴場を約2時間味わった後、駐車場に帰り、隣の売店でお茶を飲む。お話好きそうなおばちゃんが話しかけてきた。

「どこから来なさった?」

「広島です」

「広島の人には昔から大勢来てもろうた。昭和45年くらいまではみんな泊まりに来てそれは賑やかだった。それがだんだん少のうなって・・・。昔から馴染みの湯治客が少し来るくらいになってしもうた。」

「最近は私みたいな日帰り客も増えてきたでしょう?」

「そう。時々見かけるようになった。」

「これからは本当にいい湯を求めて来る人が増えますよ。どうかいい湯を守ってくださいね。」

「今、旅館の経営者はみんな高齢化して跡継ぎもおらん。間もなく閉めるところも出てくるよ。湯はええんじゃけえ、早よう来て貰わんと皆もたんよ。」

少し寂しそうに笑いながら言われた最後の言葉。有福に住む人の本音なんだと思った。万葉の時代から綿綿と湧き続ける適温の温泉。その湯を源泉のまま掛け流して入る贅沢を、私たちはいつまで味わえるのだろう。

【注】平成17年、有福温泉で基準値を超えたレジオネラ菌が検出され、営業停止になったのはこの3つの浴場です。原因は配管の老朽化だったそうで、現在は3軒とも配管をリニューアルされました。有福温泉の源泉自体には問題ない(当たり前?)ということだったので安心しました。私もその後何度も入ってますが、相変わらずとっても良い湯です。故にブログで紹介させていただきました。しかし、施設である以上いくら非加熱の源泉掛け流しといっても最低限の設備は必要です。各地にあるよいお湯を守ってくださっている施設が、最低限設備を維持できるくらいの利用者(温泉ファン)がいてほしいなと思う一件でした。

2006年10月20日 (金)

美又温泉・岩武荘

【2005年11月】

小泉自民党が圧勝した郵政改革選挙の日、投票を終え午後からふらりと美又温泉に出かけた。

美又温泉は、国民保養センターには何度か訪れたことがある。アルカリ単純泉のすべすべ感はなかなかのもの。しかし塩素臭が強く、せっかくの良い湯がもったいないなあという印象だった。

岩武荘が掛け流しであるという噂を聞いて、本物の美又の湯を体験しようと出かけてみた。

美又温泉は、浜田道旭ICから10分ということもあり、広島から最も近い温泉のひとつ。

自宅から90分で到着。美又温泉国民保養センターから裏手の山に上がっていくと山の中に一件宿の岩武荘があった。

Ca250189

美又は家小屋川沿いに小さな旅館が並ぶイメージだが、ここは趣が違う。自然に囲まれた落ち着く佇まいの隠れ宿である。

実は、日帰り入浴可能かどうかも確認せず訪れたので、不安に駆られながら玄関をのぞいたが誰もいない。

何度か「ごめんくださーい」と叫んだら、女将さん?らしきおばあちゃんが出てこられた。

日帰り入浴できますでしょうか。」

「やってますよ。300。今日は奥の風呂だけ湯を張ってるから。」

見ると男女別に浴室が2つ。お客の入りにあわせて湯を張るそうだ。

Ca250185浴室は、手前がやや広く、6~7名がゆったり入れるタイル張り。奥の方は4名くらいがちょうどよい感じの岩風呂風。こちらには別に露天風呂もあったが、この日は朝雨が降っていたこともあり露天には湯がなかった。

浴室にはいると、岩の間からつきだした注ぎ口から蕩々と湯が注ぎ込まれ、誰もいない湯船からざーざーと湯がかけ流されている。低張性の単純泉なので、析出物は注ぎ口に白っぽい物がわずかに付着している程度。

Ca250187 湯は無色透明。典型的アルカリ単純泉。湯につかると、つるつるすべすべ。国民保養センターのような塩素臭もなく(源泉掛け流しなので当然?)、これこそ美又の湯。アルカリ単純泉では中国地方でもトップクラスだと思う。個人的には真賀温泉の独特のやわらかさには一歩譲るが、松山のたかの子温泉の宿泊者専用の湯よりも美又の方が上だと感じた。

2006年10月15日 (日)

小屋原温泉・熊谷旅館

【2003年11月】

以前、鶴の湯で出会った地元のおじいさんから、「温泉が好きなら小屋原温泉に行ってみなさい。」と言われたことがある。さんべ荘を訪ねた後、足を伸ばすことにした。

さんべ荘から三瓶周遊道路を大田市方面に進むと、ほどなく西の原の広大な草原が広がる。定めの松のところ、右に90度曲がれば三瓶周遊道路、直進すれば大田市という交差点を右45度に入っていく道がある。途中から狭くなり、山道。民家が見えてきたら変則的に右下に下る道へ進むと、道路の左下に小屋原温泉・熊谷旅館がある。初めて訪ねて迷子にならず着いたら喝采もの(^^;。

狭い渓谷の中に溶け込む鄙びすぎた外観。さほど温泉に興味ない人はちょっとヒクかもしれないが、温泉(源泉?)マニアには何かを期待させるディープな雰囲気。

「ごめんください。入浴だけでもできますか。」

「今いっぱいですが、20分ほどで空きますよ。」

入浴料400円を払い、女将さんから説明を受ける。ここは、大浴場はなく、4つの源泉の上にそれぞれ家族風呂を造ってある。泉質も微妙に違うとのこと。最近、雑誌も取材に来たそうだ。源泉掛け流しブームの胎動を感じる。(注:今は既にブームです。)ほどなく浴場に案内される。廊下沿いに4つの浴室があり、手前から2番目に通された。

脱衣場の先には、渓流に面した浴室。中には、2人で入ればちょうど良いくらいの小さな浴槽がある。浴槽から床にかけて、茶色の析出物がびっしりとこびりつき、成分の濃さを感じさせる。湯船には茶濁の湯が少しずつ流し込まれている。湯温はややぬるめ。38℃くらいか。炭酸分はさんべ荘よりは明らかに豊富。体にかすかに泡が付着する。手で払っても数分するとまた細かな泡。これは湯冷めしにくそうだ。香りは鉄分主体の鉱物臭。もちろん湯の鮮度はすばらしい。口に含めば、えぐ味、苦み、炭酸味。美味しいとは言い難い(^^;。窓から外の渓流や森を眺めたり、また湯に浸かったりを繰り返しながら、「これは一人で入るにはもったいないな。」「カップルでくるのが理想かな。」「でも、温泉好きの人でないと、浴槽の析出物を見て、『掃除してないじゃん( ̄ヘ ̄)。』とか言いそうだな(⌒ー⌒)。」と妄想に耽りながら制限時間の1時間めいっぱい過ごした。

「ありがとうございました。」

「またゆっくりいらしてくださいね。泊まりだとゆっくり入っていただけますよ。三瓶の蕎麦も美味しいですよ。」

宿泊は2食付きで8,000円だそうだ。(現在は9,000円?)泉質的にはとってもリーズナブル!ただ、この鄙びすぎのディープな旅館、どうやって家族を口説こうか・・・。

※ かなり以前の手記なので、写真がない(T_T) 。浴槽の析出物をお見せできず残念です。また行ったら写真撮ってきますが、旅館名でネット検索すればたくさんあると思います。

2006年10月14日 (土)

おすすめの温泉

私の温泉好きを知る知人からよく尋ねられます。

「おすすめの温泉ってどこ?」

この質問、こと温泉に関して生真面目なトトロには(=^^=)とっても難しいお尋ねなんです。

温泉に対して求めるものは人それぞれ。日帰りなのか泊まるのか、彼女(彼氏)と行くのか、家族で行くのか、癒しに行くのか、おいしいものを食べに行くのか、元々好みの泉質があるのか、鄙びた系が好きか、きれいな施設でなきゃいやなのか・・・

嗜好の押しつけは良い回答にならないと思いますので、お尋ねいただいた方に少しでも役立つブログを作ろうかなと。(嗜好の押しつけに変わりないかも^^;)もう少し充実してからとも思ったのですが、リクエストあれば優先してUPしていこうかなと思ったりもしています。気長に何度も訪れていただければ幸いです。私がここに書く温泉はすべて「おすすめできるところのある温泉」です。

※ ブログを始めて気づいたこと。

写真がない!

元々、ブログやホームページを作ろうと思って始めた温泉めぐりではないので、写真というものをあまり撮っていないことに気づきました。私のつたない文章力で、文字ばかりのブログ・・・(o_o ;)。どこまで温泉の良さを伝えることができるのか、不安でたまりませんが、ケータイカメラのわずかな写真にリンク(実はまだ方法知らないのですが^^;)なども交えながら綴っていこうと思いますのでよろしくお願いします。

2006年10月11日 (水)

三瓶温泉・国民宿舎さんべ荘

【2003年11月】

鶴の湯のある志学温泉は坂道沿いに家並みが続く。その坂道を登り切ったところ、三瓶周遊道路に突き当たった交差点に国民宿舎さんべ荘がある。

外観はよくある国民宿舎。駐車場に車を駐めフロントへ。入浴料500円を払い大浴場に向かう。日曜日だが比較的空いている。(注:当時。最近は人気が出てきたのか、休日だと脱衣場がいっぱいの事もあった)

浴場に入ると香しい塩素臭(ー_ー;)ガク、浴槽には濁りのない湯(ー_ー|||)ガク、「これははずしたか・・・。」外へ出たところの露天風呂も同様。濾過して塩素を大量投与して循環させていると思われる。極論かもしれないが、公共の宿と呼ばれる施設に源泉掛け流しはほとんど見かけない。新鮮な温泉をかけ流すよりは、塩素を投入する方がレジオネラ菌などの中毒事故に対して有効なのか責任回避できるからなのか・・・。

と、さらに進むと大きな酒樽。その中には鶴の湯と同様の茶濁の湯、さらにその先の酒樽には亀の湯と同様の非加熱源泉の湯が、どちらも蕩々とかけ流されている。ワーイ \(^∇^\) (/^∇^)/ ヤッター

非加熱の温泉は体温よりやや低い温度。35℃くらいか。11月ではさすがに肌寒いが、三瓶の特長である炭酸分は十分。色は緑がかった茶色(泥っぽい色)。三瓶の温泉を味わうには最高の湯。是非夏場にまた来てみたい。(注:その後4回訪れました。^^)そして加熱掛け流しの酒樽は、みごとな茶濁。加熱によって金属成分が変化するのか。こちらは40℃くらい。高原のさわやかな空気と温泉のかすかなアロマ、そして何も足さない、何も引かない(某ウィスキーかい!)新鮮な湯。頭寒足熱の露天風呂は、いつまでも浸かっていたいような至福の時間。

公共の宿に対する偏見が吹っ飛ぶ、すばらしい温泉でした。

この国民宿舎に宿泊してみたい方には、できたばかりの別館「四季の旅籠」がおすすめ。部屋毎に趣向が違う、離れ風の造りは国民宿舎のイメージを覆すもの。週末2名1室利用で約16,000円だが、コストパフォーマンスは高いと思う。

この日は、さらに小屋原温泉にも足を伸ばしましたが、それは次回に・・・。

2006年10月 7日 (土)

三瓶温泉・鶴の湯

昭和30年代後半から40年代にかけて、三瓶山は広島からの手頃な観光地だった。旅館に泊まり、温泉に浸かり、三瓶西の原で馬に乗り・・・しかし、高速道路の発達とともに徐々に選択肢からはずれ、やがて忘れられていく。現在は鄙びた(寂れた?)温泉場となってしまった。

三瓶で私のお気に入りは、鶴の湯。三瓶温泉郷の中心的存在、昭和30年代で時間が止まってしまったような志学温泉街の真ん中にあり、観光案内所を併設している共同浴場。三瓶の源泉温度は35~36℃だが、少し加熱して約40℃の温泉を掛け流している。炭酸分も感じられ、塩分を含んでいるので結構暖まる。塩分は海辺の皆生温泉とは違ってべとつかずとっても気持ちよい。茶緑褐色の濁った湯で、湯船の中に段差があるので、初めて入るときは転ばないように注意。2

湯船は男女別で、こぢんまりとして5~6人が限度だが、何度行っても混んでいたことがないせいかゆったり入れる印象。決して新しくはなく、露天風呂もなく、何の変哲もない風呂だが、新鮮なお湯、心地よい香りと、温泉の基本はお湯の良さだなあと感じることのできる温泉だと思う。

もっとディープなマニア向けには亀の湯という共同浴場がある。こちらは、加熱なしの純粋な源泉掛け流し。ただし、先述のとおり源泉は35℃なので、夏場しか入る気がせず、私はついつい鶴の湯に入ってしまう。

私は子供の頃(昭和40年代)、親に連れられて三瓶に泊まったことがあり、その時の記憶が鮮明に残っている。そのせいか三瓶にはノスタルジーを感じるのである。

【マイカーでの道順】 国道54号線を三次から北上。赤来町の三瓶左折の標識はやり過ごし、頓原町から県道326号線左折。県道325号線に突き当たったら左折、国道184号線に突き当たったら右折、三瓶左折の標識に従って左折、正面に三瓶東の原スキー場が見える信号に突き当たったら左折。 三次から約70分。

2006年10月 4日 (水)

加田の湯

【2004年6月】

島根県赤来町に加田の湯ができるという噂を聞き、オープンして最初の日曜日にさっそく出かけてみた。

私の住む広島県は温泉が非常に少ない。良質の温泉を求めるとどうしても県外に出かけることになる。その点、島根県の三瓶山周辺は自宅からクルマで2時間強と比較的近い上、炭酸分、塩分(岩塩?)を含んだ茶濁の気持ちよい温泉がたくさんあってよく出かけるエリア。地域的にも良い湯が出るに違いないと期待に胸ふくらませて出発。

三次市から国道54号線を北上すること40分、道の駅赤来高原を過ぎてしばらく進むと「三瓶左折」の標識。それに従って国道を離れ2~3km進むと、真新しい温泉施設が見えてきた。06060001 

オープン直後で知る人が少ないのか、雨模様のせいかクルマはまばら。入浴料300円(※当時。現在は400円)を払って中にはいると木造新築らしく、木の香が気持ちよい。

湯は三瓶系の黄茶濁。沸かしだが、炭酸分を飛ばさない配慮か、ややぬるめ肌触りもなめらか。源泉掛け流しか否かは不明だが、鮮度は非常によいと感じた。長時間浸かっていると、かなり発汗する。加熱しても炭酸分は残っているようだ

一緒に浸かっていた地元のおじいさんに話しかける。

「いい温泉が出来ましたね。」

「ここは母子健康センターちゅう温泉施設があったんじゃ。白く濁ったお湯でええ湯じゃった。町が建て替えたんじゃが、温泉をボーリングし直して前の湯とは違う湯になってしもうた。」

おお!知らなかった。この近くで白濁の湯といえば君田温泉があるが、塩素臭が気になって、ととろ的には正直期待はずれ。カルシウム泉は中国地方では少ないだけに是非入ってみたかったと、がっかり。

しかし、加田の湯は施設は新しく、泉質も十分満足できるもの。広島からは三瓶より近いだけにきっと人気が出るだろうと思いながら帰路についた。

温泉な日々

温泉を好きになったのはいつ頃からだろう・・・。

旅行関係の仕事をしていて温泉に目覚め、仕事が変わった今も、暇を見つけては心地よい温泉を求めて出かける日々。印象に残った温泉を書き記したメモも随分溜まったので、少しづつブログという形で整理しようと思いつきました。

個人の主観、温泉観に歪曲された情報や、古い情報の中には、参考にならないものもあるかと思いますが、細かいところは気にせず読み飛ばしていただければ幸いです。

                               温泉ととろ03130002

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面白かった本

  • 渡辺京二: 逝きし世の面影 (★★★★★)
  • 百田尚樹: 海賊とよばれた男 (★★★)
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